フリーランスデザイナーから外資に転職

35歳、新人として再スタートしました。

私たちは残業を強制していませんよね?

早く仕事を覚えて楽になりたい。

転職して最初の数ヶ月は、地獄になる事を想定していたし、残業してでも早く仕事を覚えたいと思っていた。そこに何の裏もないし、純粋にそう思っている。

 

結局仕事が定時に終わらず、入金処理をしていたところ上司がやってきて言った。

「残業してもいいけど、あなたの意思でしていますよね?私たちは強制してないですよね?あとから残業代請求されても会社は困るんで」

私はこう答えるしかなかった。

「はい、私の意思です。仕事が遅くてすみません」

泣きたくなった。私は後から会社を敵に回して残業代を請求するする人間に見られているし、この上司はそういった類の部下に散々憎まれ、戦ってきた可哀想な人間なんだと思うと、それも悲しくなった。

 

何をやっても「これはやらないでください」「何度も言っていますよね」しか言われない。この人、友達とかいるのかな? 彼氏とうまくいってないのかな? 私生活で趣味とかあるのかな? いや、残念ながらお前の心配したくないわ。もうしんどい。

しかし、しんどいのは自分だけじゃないってのも分かった。今朝、下請けの方への引き継ぎでお互いに勘違いがあった際の、その方の対応が全てを物語った。

「あ、この書類あなたの上司も見るやつだから、書き換えできる?いやいや、上から書き直すんじゃなくて、パソコンでプリントし直さないと。あなたの上司チェックするでしょ?早く隠さないと面倒なことになるから」

そう、手書きだろうがパソコンであろうが大して関係ない書類(外部に出すものでなく、私とその人だけが内容が分かれば良い書類)でも、上司が隅々までチェックするために、下請け業者も震え上がっているのだ。結局、書類は間違いではなかったので問題はなかったけど。

先輩方も、誤魔化し方が上手い事に気がついた。ミスがあっても、それをミスにせず、うまく話を繋げている。部屋番号を間違えて引き継ぎ書類に書いていた際にも、うまーく隠蔽するのだ。先輩方は裏で必死に業者さんたちを使い、自分の仕事を増やしてまで上司に事を隠そうとしている。

重箱の隅を突くタイプの上司が築き上げた隠蔽体質の風土が、少しだけ垣間見れた気がする。