フリーランスデザイナーから外資に転職

35歳、新人として再スタートしました。

女上司は女にきつい

今の会社を含め、会社には4社属した。4社中、3社は女上司であった。

1社目の上司は、公私混同型で、仕事もプライベートも関係なく働く上、終電で帰って家にも仕事を持ち帰って働くタイプだった。そして、それを強制するのが当たり前と言う考え方の持ち主だった。

「この業界は終電で帰るのは当たり前だから」

社長夫人でもある彼女の言葉を今でも忘れない。社長もまた、いつも終電帰りだ。というか、彼らは車で来ているので終電とか関係ない。その代わり、毎朝定時に出社したことはなく、ホワイトボードには客先へ直行してから午後出社するという風に毎日書かれていた。誰もそれを信用していなかったが、何か言えば社長と社長夫人から罵倒されるために誰も注意する事はない。当然離職率は高く、古株が数人残り、使い捨てのように新人が入っては辞めていく。

この会社を辞める決定的な言葉はこれだった。

「正月休みあげたよね?なんで家でやってこなかったの?このタクシー代の請求は認められないから」

私には休む権利すらなく、深夜10,000円近いタクシー代を払い続けるのかと思うと悲しくなった。それでもタクシー代はだいぶ払ってきたが、3年間耐えて辞めた。彼女は年中体調不良で休んでいたけど、この会社には会社の規則なんてものは無いので、彼女がどれだけ休んでも罰せられる事は無かった。

 

2社目の女上司は、転職回数が私以上に多く、感情の起伏が激しいタイプだった。右に動くと「動かないでください」と言い、動かないと「何やっているんですか、動いてください」と言い、とにかく混乱させて新人を1回泣かすことが通例だったようだ。私も詰められて大泣きした。なぜそこまで他人に厳しくするのかよく分からない。傷つけて、誰が得するんだろうか。

最終的には彼女は私に対して何かを諦めたらしく、「あなたはこの仕事無理だわ。別の仕事しなさい」と、別の仕事をする事になった。そこで制作関連の仕事を担当する事になり、フリーランスになる事に繋がった。結局彼女も1年程度で会社を辞め、訳のわからないFacebook商法みたいなのにお金を払ったらしく、たいした記事でもないけど1,000件近いイイネを取得するようになり、Facebookの女王となっている。それで彼女が思い描く自分になれたのか甚だ疑問だ。その上司もまた、自分と他人に厳しく体をよく壊すタイプだった。

 

そして今、新しい上司もまた自律神経失調症を患い、半年程会社を休んでから復帰した。相変わらず体は弱いらしい。しかし、その上の上司に上手くコントロールされ、彼女もそれに応えて上に上がろうと必死である。感情のコントロールができないらしく、言い方がとにかくキツいがおそらく本人に自覚が無い。彼女が来てから古株社員が一層されてしまい、結果として彼女も倍以上に働く事になり、自分が一番辛そうである。

 

女性が働き、役職を上げる為には、みんな感情をコントロールできなくなって体を壊すしかないのだろうか。私がたまたまそういう上司に当たりやすい星のもと生まれてしまったのだろうか。

とにかく……会社に行きたくない。また明日も詰められる。何をやっても詰められるのだ。