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デザイナー崩れは今日も生きている

このブログの更新が止まった時が、食っていけなくなった時

紳士とヤリチンのアポイントメント

仕事 日常記録

ディベロッパーから、謎のベンチャー企業、デザイン事務所から街の工務店まで、様々な人たちとアポイントを取る。もう、ディベロッパーとか、ベンチャーとかアポイントとか、こんな横文字は声に出すのも恥ずかしい。本題はそこではない。アポイントにより、自分の扱われ方が分かるなという話です。

常識のある会社の場合、実際に打合せを行う2〜3週間前ほどに、こちらの都合も考慮した上で2〜3日程度都合の良い日時候補をご連絡いただき、お互い余裕を持って会う。逆に、これだけ前から決めているんだから、キャンセルなんてありえないよね?というお互いに逃げられない状況を作り、必ず約束を守る事が大前提だ。そもそも、約束を守るのは大前提。大人だからね。もちろん、準備に手抜きも許されないわけだけど、こちらの都合も考慮してもらえている、尊重してもらえている、人として対等に扱ってもらえているんだ、という気分になり、大変ありがたい事。

小規模の会社、個人事業主と、規模が小さくなればなるほど、アポイントが雑になる。ような気がしている。
「今日しか空いてないんだけど、会える?」「これ、明日までになんとかなるかな?」など、そんな感じだ。

そこで小回りが効かせるのがフリーランスでしょう!と、世間様が言いそうだけど、これを男女の関係に例えてみると、このアポイントの取り方がどれだけ非常識でヤリチンなのかが分かる。

 

丁寧なアポイントをする男はこうだ。
「今度、このレストランでこのコース食べてみない?来週の◯日だと、少し早めに会えそうなんだけど都合はどう?難しかったら、都合のいい日教えてね」
うん、大事にされている。尊重されている。

 

雑なアポイントをする男はこうだ。
「今日しか俺空いてないんだけど、今から会える?え?無理なの。そっか〜また連絡するわ」
これは完全に、都合のいい女扱いされている。巷のヤリチン的発想であって、紳士ではないのだ。

 

いや、以前都合のいい女でいることの心地よさについて書いたけど、それはいい男に限るんだ。女たぶらかし慣れている男にたぶらかされるのが良いのである。
巷のヤリチンなアポイントは、中小企業の社長クラスにも多く見受けられる。自分の部下や取引先たちが、自分の言ったことに対してすぐに動き、行動してくれることに慣れているが故、自分をいい男だと勘違いしている場合がある。実際、そういう人たちに限って、まるでこちらに利益が多く出るような理想を語るケースも多い。

 

「これから営業をかけようとしている案件で」
(売り上げの見込みが立っていないから、予算は少ない、安くやれ)

 

「この最初のケースがうまくいって、展開するようになれば定期的に理子さんの仕事になって」
(あとで定期案件になれば生活も安定するでしょう?だから今は、安くやれ)

 

理想、つまり、安くやれとしか言われていない。

 

「それだけ力を入れるなら、期間も予算も多くとったほうがよろしいのでは?」と聞けば、「まずは早めに走り出したいんだ。スピードなんだ!たたき台でいいから」と返ってくる。
例えたたき台でも、0から1のことを形にする大変さというのは変わらない。こういう会社とはできるだけ距離をおいたほうが良い。いずれ、遊びに遊ばれて身も心もボロボロになってしまう。ただのヤリチンですから。実際、この手の仕事は5年間のフリーランスライフで長く続いた事がない。
もちろん、全ての企業がそうではないと思う。そこは自分の嗅覚でかぎ分けるしかない。ヤリチンの中にも、本当に素晴らしいヤリチンもいる。女性と会うために様々な思考を凝らし、美味しい食事を提供し、紳士的に振る舞う人もいるのだ。その人にヤリ捨てられたとしても、それは1つの恋だったと思えるほどに美しい去り方をする一流のヤリチンもいるのだ。

 

先ほどの巷のヤリチン企業からの連絡が、このブログを書くよう私を走らせた。自分がその程度の存在にしか思われていないという事も分かっておりますとも。ええ。仕事に戻ります。