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デザイナー崩れは今日も生きている

このブログの更新が止まった時が、食っていけなくなった時

もうすぐ春かよ?!

やる気が起きないのはなぜ?春のせいだ。

涙が出てくるのはなぜ?春のせいだ。

誰かに依存したくなるのはなぜ?春のせいだ。

 

全ては春のせいにすれば良い。この時期はとにかく情緒不安定。なんで私を見てくれないの?なんで私はここまでがんばっているの?なんなんだ!!!

ちょっと浮かれていたのは少し前の話。今はただ、自分に注目してくれない全ての事柄に腹が立つ。

自分を見て欲しい、認めて欲しい。この感情は、自分の母親と父親との関係、自分を築いてきた環境の中に原因があるのではないかと模索し始める。

母よ、なぜビックマウスで借金まみれの男と結婚したのだ?!でも、それがなければ今の私はいない。

父よ、なぜマメに付けていた日記の中身が全て「いくら勝った、負けた」だの、ギャンブル日記なのだ?!あなたの死後に、私はそれを見る事になり、あなたに幻滅し、男に幻滅することになるんだ。母がどれだけ苦労して私たちを育てたのか分かるのかこのハゲ!!!!

今日の私は、間違いなく荒れている。フリーランスに至るまでの転職経験は多い方だが、退職届を出すのは大概この時期だ。全てをリセットし、0からスタートしたくなる。

0に戻す事が無理だなんて、そんな事はせいだと分かっているのに。

小学校の頃から、身長が伸びるのも春!

体重が増えるのも春!そう、つまり成長期。

は???!!!!大人の成長期ってこんなに辛いのかよ?!

 

みんなが自分を見てくれていない気がする。

見て欲しい。

誰も私を分かってくれない。

分かって欲しい。

ババア扱いするんじゃねえ。

いや、ババアだわ。若い人の集まりから徐々に排除されている気がする。

 

今年もまた、少し大人にならなきゃいけない時期に来た。

そんな季節、それが春。

 

英会話教室で自分をさらす地獄

日常記録

How was your week end?

How are you?

毎回、英会話教室に行くたびに聞かれる。私は、人様に話せるような楽しい生活を日々送っていないのだ。
週末?近所に飲みに行ったら、芋づる式に知り合いに会い、結局朝まで飲んでいた。それは、年中話している。毎週その話をすると、本当にただの飲んべえのヤバいやつだとバレてしまうから、毎回話す訳にはいかない。いや、話してもいいのだが、私のくずなプライドがそれを許さないのだ。「本を読んで一日を過ごした」とか、「映画を見ていたわ」とか、「都内を散歩していたわ」とか、そんなおシャンな事を返したいと思う自分がいる。

これはきっと、Facebookに捕われて、敢えて身の丈に合わないランチを友達と食べたり、祝う事の意味も考えずにクリスマスだのバレンタインだのイベントに便乗する女達の心情に近いのかも知れない。そうすることにより、自分が経済に加担させられ、メーカー等の戦略に踊らされているとも気づかずに…いや、気づいていても、それに踊らされているのがどこか気持ちいいのかも知れない。おっと、毒づいちゃダメだ。そんなんだから私はお嫁に行けないんだ。女友達がいないんだ。分かっている。
兎にも角にも、私は英会話教室のHow are you?に対して、色々な答えを用意して行く。
「とても元気よ!(Pretty good!)」
「悪くないね(Not bad.)」
「眠いね(Little sleepy.)」
まあ、そこからさらに突っ込まれるので、その先の回答を予め用意する。私は常に「可も無く不可も無い日常を送っている」わけで、食べたい時に食べたいものを食べ、眠りたい時に眠り、飲みたい時に飲み、早朝深夜に仕事をし、週末は酒に溺れていて、そこそこ美味しいものを食べたり、そこそこ良い酒を飲んで生きているために、敢えてそれを人に伝えたいとも思っていない。なんで英会話を習っているのか?さらっと英語を話せるようになりたいだけなんだが、そこには高い志が求められるのだ。まあ、30万以上も支払うわけだから、それも分かる。
当初、外国の方を取材できるようになりたいんです!と高い志を振りかざしていた私も、最近は自分の心に素直だ。単純に、外国人の方と酒の席でさらっと楽しくコミュニケーションをとって楽しく過ごしたい…。ただそれだけに近い。動機も志も、熱くないとダメなのだろうか?
先週から、海外の人が集まるバーを回り始めた。英会話教室と平行して、純粋にコミュニケーション能力を磨こう。いや、それなら正確な英語を話せなくても盛り上がる事はあるんだけど、でもキレイな言葉を使いたいよね、そんな場所でも。私の動機はいつもハードルが低い。

ステーキの代替にラーメンを提案する木杭と食べログ

日常記録

やけ木杭に火が着くのかどうか?という状況にある。

だいたい、木杭(ぼっくい)って何?と思ったら、建設用語で木の杭を指すそうで、ネットで調べても想像を超える回答は出てこなかった。そのままだ。やけ木杭に火が着くとは、一度焼けて炭化した杭の事を指すそうで、火をつけると燃えるまでに時間がかからない事から、男女の復縁を「やけ木杭に火が着く」と言うそうな。
木杭を漢字で書く分には、難しい専門用語のようでなんら違和感はないものの、口に出すと間抜けだ。「ばびぶべぼ」が頭にくる時点で、間が抜けてて平和。「ばあちゃん」「びろびろ」「ぶっとび」「べろべろ」「ぼそぼそ」。ばあちゃんとぶっ飛び以外に、擬音しか出てこない自分の語彙に不安がよぎる。
今、部屋で一人「ぼっくい」と発してみた。32歳の女が一人、部屋で「ぼっくい」と叫ぶ。響も、この状況も間抜けだ。

話が脱線してしまったけど、その「木杭」とは、別れてからも仲が悪かった訳ではなく、別れた後に私が他の男と遊びまくっている様子も知っている。正式に別れてから2年近く経つが、最近になってまたよく家に遊びに来たり、食事に行く機会が増えた。

先日も、木杭と食事に行く事になった。
「近所のステーキ屋の主人が高齢だから、一度行っておこう」
お店がなくなる前に一度そこのステーキを味わっておこうという話になり、そこそこいい値段のするステーキを一緒に食べに行く事になった。お互いの用事を済ませた頃に落ち合い、店に電話してみると、ラストオーダーの時間が15分前に迫っていた。これはもう無理だ。ここからでは間に合わない。やけ木杭は言った。

「隣駅に2カ所、行きたいラーメン屋がある」

彼は、ステーキの代替え案としてラーメンを提案した。ラーメンに何も罪はないけど、ステーキを食べようというテンションで昨夜から過ごし、ステーキを罪悪感なく食べるために予め午前中に野菜を摂り、二人でじっくりと時間をかけてステーキを食べる姿を想像していた私は、頭に「?」マークがたくさん浮かんだ。

ラーメンは良い値段でも1,000円程度。そこにビールをつけても1,500円程度。
ステーキは、コースとお酒含めて一人4,000円〜5,000円程度。
ラーメンは、10分もあれば食べ終わる。
ステーキは、前菜のサラダやスープを味わい、赤ワインを片手に1時間程度かけて食べる。時間も、予算も縮小された。安く見積もられたような気がした。

「…頭が肉モードなんだけど、せめて焼肉にしない…?」
「ああ、焼肉でもいいよ!どこ行こうか?」
木杭は、柔軟に焼肉案が受け入れた。私はすぐさま食べログに記録していたこの駅周辺で行きたかった焼肉屋のページを開く。
食べログ評価は3.2で、友達が美味しいって勧めてくれたんだよね。行こう行こう」
これで、私は肉が食べられるし、完全に焼肉モードを取り戻す。次に、彼が言う。
「行きたかったラーメン屋、うちに来る店のお客さんの評判も良くて、食べログ3.6付いてた」

木杭は、飲食店のオーナーである。彼の店には、グルメなお客さんが多いのは事実だ。そして、食べログ3.6。これは魅惑の響だ。私は決して食べログの評価を全て真に受ける訳ではない。それでも3.5以上が付くのはそうとう美味しいんじゃないか?という先入観がある。女性に例えると、3.0あたりは家庭的で可もなく不可もない女性。3.3〜3.5あたりは、顔立ちも良く、キャリアと家庭を両立させているような女性。フェイスブックに意識高い投稿をするのはこの手の女性に多い。3.5以上は、社長夫人か、キャリアに生きる覚悟を決め、「綺麗なのになんで結婚できないのかしら?」と言われながらも男を切らさず、一度は抱いてみたいと思わせるいい女。彼女たちは、普段からそこそこ贅沢に過ごしているので敢えてランチなどをFacebookに投稿するような事をしない。出会えそうで、なかなか出会えない。4.0以上は神。モデルや芸能人レベルだ。彼女たちは、他者の評価などは気にせず、自ら流行を作るBORN IN 美人の象徴だ。もちろん、これは私の勝手な思い込みだけど、食べログ評価にそんなイメージを持っている。

 

「まあ、あなたがラーメンモードなら、今日はラーメンにしよう」
あっさりと食べログ3.6で寝返る。
事実、ラーメンは最高に美味しかった。翌日、木杭はランチでステーキをおごってくれた。このまま、焼け木杭に火が着くのだろうか。ありがちな落ちですが、少なくとも、ラーメンによって多少胸は焼けた。

 

紳士とヤリチンのアポイントメント

仕事 日常記録

ディベロッパーから、謎のベンチャー企業、デザイン事務所から街の工務店まで、様々な人たちとアポイントを取る。もう、ディベロッパーとか、ベンチャーとかアポイントとか、こんな横文字は声に出すのも恥ずかしい。本題はそこではない。アポイントにより、自分の扱われ方が分かるなという話です。

常識のある会社の場合、実際に打合せを行う2〜3週間前ほどに、こちらの都合も考慮した上で2〜3日程度都合の良い日時候補をご連絡いただき、お互い余裕を持って会う。逆に、これだけ前から決めているんだから、キャンセルなんてありえないよね?というお互いに逃げられない状況を作り、必ず約束を守る事が大前提だ。そもそも、約束を守るのは大前提。大人だからね。もちろん、準備に手抜きも許されないわけだけど、こちらの都合も考慮してもらえている、尊重してもらえている、人として対等に扱ってもらえているんだ、という気分になり、大変ありがたい事。

小規模の会社、個人事業主と、規模が小さくなればなるほど、アポイントが雑になる。ような気がしている。
「今日しか空いてないんだけど、会える?」「これ、明日までになんとかなるかな?」など、そんな感じだ。

そこで小回りが効かせるのがフリーランスでしょう!と、世間様が言いそうだけど、これを男女の関係に例えてみると、このアポイントの取り方がどれだけ非常識でヤリチンなのかが分かる。

 

丁寧なアポイントをする男はこうだ。
「今度、このレストランでこのコース食べてみない?来週の◯日だと、少し早めに会えそうなんだけど都合はどう?難しかったら、都合のいい日教えてね」
うん、大事にされている。尊重されている。

 

雑なアポイントをする男はこうだ。
「今日しか俺空いてないんだけど、今から会える?え?無理なの。そっか〜また連絡するわ」
これは完全に、都合のいい女扱いされている。巷のヤリチン的発想であって、紳士ではないのだ。

 

いや、以前都合のいい女でいることの心地よさについて書いたけど、それはいい男に限るんだ。女たぶらかし慣れている男にたぶらかされるのが良いのである。
巷のヤリチンなアポイントは、中小企業の社長クラスにも多く見受けられる。自分の部下や取引先たちが、自分の言ったことに対してすぐに動き、行動してくれることに慣れているが故、自分をいい男だと勘違いしている場合がある。実際、そういう人たちに限って、まるでこちらに利益が多く出るような理想を語るケースも多い。

 

「これから営業をかけようとしている案件で」
(売り上げの見込みが立っていないから、予算は少ない、安くやれ)

 

「この最初のケースがうまくいって、展開するようになれば定期的に理子さんの仕事になって」
(あとで定期案件になれば生活も安定するでしょう?だから今は、安くやれ)

 

理想、つまり、安くやれとしか言われていない。

 

「それだけ力を入れるなら、期間も予算も多くとったほうがよろしいのでは?」と聞けば、「まずは早めに走り出したいんだ。スピードなんだ!たたき台でいいから」と返ってくる。
例えたたき台でも、0から1のことを形にする大変さというのは変わらない。こういう会社とはできるだけ距離をおいたほうが良い。いずれ、遊びに遊ばれて身も心もボロボロになってしまう。ただのヤリチンですから。実際、この手の仕事は5年間のフリーランスライフで長く続いた事がない。
もちろん、全ての企業がそうではないと思う。そこは自分の嗅覚でかぎ分けるしかない。ヤリチンの中にも、本当に素晴らしいヤリチンもいる。女性と会うために様々な思考を凝らし、美味しい食事を提供し、紳士的に振る舞う人もいるのだ。その人にヤリ捨てられたとしても、それは1つの恋だったと思えるほどに美しい去り方をする一流のヤリチンもいるのだ。

 

先ほどの巷のヤリチン企業からの連絡が、このブログを書くよう私を走らせた。自分がその程度の存在にしか思われていないという事も分かっておりますとも。ええ。仕事に戻ります。

 

酒による自己嫌悪の先

日常記録

目覚めと同時に激しい自己嫌悪と憂鬱感が襲って来る日がある。自分はヤバイ奴なんだと思ってさらに落ち込むものの、記憶を手繰り寄せて手記を書く事で一気に回復する。

2月21日(火)
一日中こもって仕事していた。
夜、耐えられなくなって酒を求めて近所のバーを巡る。2時頃就寝。当然、翌朝は目覚めが悪い。

2月24日(金)
英語が上達しない自分にイラつき、一杯だけと思ってバーに行ったが、そこで常連のお客さんとそのまま朝5時まで4軒ハシゴする事になった。

2月25日(土)
近所の友人から一杯飲み行こうぜと言われ、1時間だけ飲もうとしたが、迎え酒でテンション上々。そのまま帰るのもアレなのでビアバーで飲む。近隣の常連集団が近くの焼鳥屋に集まってるから来いよ、と、別の店のマスター自らわざわざビアバーまで私を迎えに来てくれた。断れねえ。参加。焼鳥屋からバーに移り、結局朝を迎える。

 

翌日曜日はグッスリ眠って回復…と言いたいところだけど、私の古いマンションは、遮光のカーテンだけでは陽射しを抑えられないほどに日当たりが良い。真っ暗な中で熟睡するためには、日の出前までに充分睡眠を摂るしかない。つまり、早寝するしかない。私は野生的環境の中で生きているのに、生活が野生的ではない。
電気もガスも水道も行き届き、夜中でも街は明るい。夜遊びというのは、都会的遊びなのだ。週に3回夜遊びしたら、憂鬱になるのは当たり前だと思う。人間の野生に逆らっているのだから。縄文時代には憂鬱なんて言葉はなかっただろう。


仕事で徹夜した場合、フリーランスの私としては収入に繋がるのでまだ達成感がある。しかし、酒を飲んで朝を迎えるのは支出しかない。時間も、お金も。当たり前すぎるこの事を、私はたまに忘れてしまう。
そりゃ、月曜の始まりが憂鬱で自己嫌悪しかないのは当然なのだ。


それでも、こんな日々がない生活も、それはそれで退屈だとも思う。毎日決まった時間に眠り、決まった時間に起きる。酒も飲まず、下ネタでバカ笑いする事もなく、付き合ってないメンズと添い寝して朝を迎える事もなく日々を過ごすなんて、何のために働いているのかよく分からない。

 

先程打合せに行った会社で「何か思い悩んでいるんですか」と聞かれた際、「自分の仕事の仕方や、今の仕事の編集方針が正しいのかどうか、答えがなくて彷徨っています」と、応えた。「夜の街を彷徨い、それによる支出に対する自己嫌悪と、寝不足です」と言わないのが大人の生きる道なのだ。

私は1つ決意した。もっと色の濃いカーテンと、アイマスクを買おう。

山本耕史スタイルの先駆け

仕事 日常記録

都内某駅からバスで10分、工場地帯の中のとある工場の中で打合せをした。
地域を盛り上げるための企画本の打合せだ。企画のプロデューサー、そして、プロデューサーの右腕としてデータの整理や各パートへの手配から雑用まで、実務をする人の名前を仮に島田さんとする。
島田さんは、非常に仕事熱心でプロデューサーへの忠誠心が熱い。さらに、根っからのオタクなので、重箱の隅をつついて舐め回すような鋭い意見を言う。そして、ご意見をいただく工場長と私の計4人で打ち合せをした。
私は、女性目線の意見を発しつつ、写真を選定したり、レイアウトを固めるなど、なんとなく、そんな役割を担う。
一昔前であれば、明確に役割が決まっていた事も多いと思うけど、中小企業同士の仕事や、少人数のプロジェクトの場合は、プロデューサー・ディレクター・デザイナー・カメラマン・エディターなどと役割を明確にせず、諸々兼任することが多い。

やっと、制作物の台割り(ページ構成)の方向性が見えたので、みんなで近所のファミレスで昼食を摂りに工場を出る。オタクの島田さんは、私と同じ歳で、新婚ホヤホヤである。

「どうですか?新婚生活は?」

「いやー、相手とは10年前に2年くらい付き合って、そこからも結構仲は良かったんですけど、正式には半年前くらいからまた付き合うようになってすぐに籍を入れたので、あまり新婚っていう感じはないんですよね。家を買う事になったので、一緒に住む?と聞いたら彼女がOKしたので籍を入れたんですよ」

なんで家を買う事になったのか。半年前から「付き合う事になった」経緯は、お互いに話し合って元サヤに収まったのか。何かの勢いで肉体関係を結び、ホヤホヤが再発。それを「付き合う」と呼ぶのか。今は突っ込みすぎるところではないと思ったので黙った。

「部屋の間取りは?寝室は一緒なんでしょう?」と、プロデューサーが紳士的に尋ねる。その場にいた全員が「長年付き合って結婚した人の夜の夫婦生活」について聞きたかった事は明白だ。私が「夜の営みは順調ですか?」と聞く前に、紳士的な方法で質問したプロデューサーには頭が下がる。

「3LDKの間取りで、1室は僕の仕事部屋です。その他奥さんの部屋と寝室があって、シングルベッドを二つ並べている感じですね。お互い、寝るときは違う音楽を聴きながら寝たいので、少し離して寝ています」

「つまり、性生活は?」と、聞きたかったけど、プロデューサーのような紳士的語彙の変換機能が私には搭載されていない。そこにいる全員が、全員の語彙に頼るが、プロデューサーもそこから先は突っ込まない。

「だいたい、新婚ホヤホヤって言いますけど、結婚する時点である程度長く付き合ってから結婚する事が多いわけじゃないですか?なんで、新婚だと、ホヤホヤしているとみんな思うんでしょうね?プロデューサーはそのあたりを如何お考えですか?」

「俺は、告白と同時にプロポーズした山本耕史スタイルの先駆けだから、結構ホヤホヤだったよ」

山本耕史堀北真希に告白と同時にプロポーズした事は、一つの「スタイル」として確立されている。ひとつ屋根の下で暮らすために、愛という名の下に告白と同時にプロポーズし、日の当たる場所でさえも、春よ、来いと言わんばかりに、土方歳三のように男らしく奥さんと真田丸してホヤホヤし続ける事、それが「山本耕史スタイル」だ。

今、私の年齢で結婚するためには、「山本耕史スタイル」以外に方法がないと思っている。それを実践していた人がこんな間近にいたとは驚いた。

結婚して6年ほど経つ今でも、プロデューサーの奥さんは、プロデューサーの事を世界で一番かっこいいと思っている。以前、別件でプロデューサーを撮影した際、「彼のかっこよさが全然引き出せていない」と、ダメだしを受けたことがあるし、仕事の事でもなんでも、2人の間に隠し事はない。彼らは、周りの常温を感じられないほどに今でもホヤホヤの熱気に包まれている。

オタクの島田さんの新婚話からは話が逸れた上、工場長の出番はなかったけど、ホヤホヤと打ちすぎてもう具合が悪いので今日の記録はここまで。

未読無視する男に、脈がないのは分かっている。分かっているけど。

日常記録

結局ハイブリッドからの連絡は今もこない。もう、11日間未読無視されている。「既読すらスルー」の事を未読無視と呼ぶ事や、それに悩んでいる女子が知恵袋あたりに、その男心を教えてくれという質問がたくさん上がっている事を最近知った。
彼の男友達曰く、「距離を置いてからガッとまた詰めた時の盛り上がりが好きで、たまにそうやって女性と緩急をつけているんだよ」との事らしいけど、それが本当なのか、気を使って言ってくれているのか真相は定かではない。最初のうちは、こういうプレーなら甘んじて受け入れる!と意気込んでいたが、彼が既読していないメッセージがある事を把握しつつ、LINEを開くたびにあえて無視している姿を想像すると、あまりにも気分が悪い。失礼だろ。
私は24時間のうちに無意識のうちに彼の事を考える時間があるが、彼の頭の中には、もう私はいなく、興味がないという事は明白だ。ブロックされている可能性すらある。

それでも、彼を考えてしまうのは、彼を好きという事ではなく、おそらくプライドを傷つけられた事への執着に近い感覚が芽生えてきているからだと思う。

今は、「未読無視」する相手から久しぶりに連絡が来た際、なんて返信したらクールか?という事を考えている。

 

「お久しぶりですね。もはやブロックされているのかと思っていました。会っている時に面と向かって言ってくれれば良かったじゃないですか。どんな話し方をしていたか忘れ気味で、思わず敬語になってしまいますよ(笑)」

 

これは、悔しさがにじみ出すぎている。本当は悲しくて、会いたくてしょうがなかったのに、プライドの鎧をかぶり、震えながら剣を振るっている私の心理がもろに出すぎている。

 

「返信くれて嬉しいよ。ありがとね。」

 

これでは、彼が返信する事自体の価値を上げてしまう事に繋がる。彼の思惑通りだ。あなたが返信してくれるだけで嬉しい。つまり、普段返信しない男でいる事が当たり前で、返信してくれるだけでいいの!という主従関係が築かれてしまう。これは、暴力を振りまくるのが当たり前だけど、時たま見せる優しさの価値が上がる事により、それでも好きな私の愛は本物なのよと言わんばかりにDV男にはまっていく女の返答だと思う。これもない。

 

「お久しぶり!&またね(^^)」

 

これでは、「またね」の部分に感情が出すぎている。「またね」と言って、まるで自分から離れていく事を美徳としているマウンティング女子感みたいなものが出ているし、そう言ってしまう程に、実はあなたの事を考えていた感が漂ってしまう。そこを悟られるとカッコ悪い。

 

「お久しぶりだね(^^)」

 

結局、シンプルにこれだけで良い気がしている。その後は、本人がどう反応するか見てみよう。何か返信があるのか、会いたいと言ってくるのかどうなのか。というか、連絡がくる時点で会う約束をする目的以外にないだろう。

そんな事を考えながら、万一に備えて携帯のメモに返信用ワードを書き連ねているんだが、これ自体が哀れな行動だという事は承知している。今後、彼からの連絡がないという事が分かっているし、未読無視される事が全ての答えだっていう事は分かっているんだから。このエネルギーは、何か前向きな事に使ったほうが良いに決まっているんだ。

結局、考えているうちに彼とのトークルームを削除した。写真も消した。
これで、私は鎖から解放され、自由を手に入れたのだ。私は自由。また新しい不自由を求めて旅に出る。